「あいうえお」

朝と夜の狭間
いざなう息吹き
生まれ来る
永劫の時
終わりなき意識の海

「かきくけこ」

風の声も
聴こえない
空寂(くうじゃく)の時
喧騒の世
心鎮める悠久の空

「さしすせそ」

冴え渡る月光
深々と照らす
澄みきった漆黒
静なる混沌
空と大地が溶け合う刹那

「たちつてと」

高鳴る鼓動
地球のざわめき
紡がれゆく意志
手のひらかざす
届け届けと空の果てまで

「なにぬねの」

涙が泣いていた
逃げ道
抜け道閉ざされて
願い事ひとつ
のた打つ扉鍵あけて

「はひふへほ」

葉音花唄
ひらひらと
風月たなびく
返歌を贈ろう
ほろほろ星月夜

「まみむめも」

幻まやかし
導く真を灯台に
夢幻の国
目覚める刻
物語の幕が開く

「やゆよ」

約束ひとつ
ゆるがぬ想い
宵闇照らす星ひとつ

「らりるれろ」

螺旋の風
流砂舞う
流転の空
烈火燃やし
輪舞奏でる

「わを(お)」

綿胞子ふわふわ舞い踊る
朧月夜の淡い闇


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